どんな楽しみ方でもいいんじゃない?
はじめに、これは自戒のためのメモみたいなもんです。
お忙しい方はスルーしてください。
ケガをしたことでちょっと立ち止まって考えるようになりました。
時々目にするのが、高い確率で走るのをやめてしまう人がいるという記事。
こんな記事がありました。
大手スポーツメーカー(デサント)の調査によると、ランニングを1年以上「継続」できた人は23.6%で、6カ月以内に走るのをやめてしまった”一発屋ランナー”が68.0%もいることが判明した。
はじめる理由も様々だしやめる理由も様々だからひとくくりにはできませんが、結構な数ですよね。でもなんかわかるような気がする。マラソンやトレランを取り囲む雰囲気。
特に私は基本ぼっちなので感じやすいのかもしれない。
日本ってグループ分けが好きだしその人をそのグループの人としてみてしまう。
私、日本人ですけどね(笑)。
最近すごく感じるんです。国籍だったり性別だったり年齢層だったり職業だったり。
山に行って感じるのは、山ってただのフィールドなのにそこにいる人はほとんどの人が山頂を目指して歩いて登る人っていう意識。
自分もはじめはそんな頭だったんですけどね。山を登る人、山を歩く人、山を走る人、MTBで走る人、いろんな人がいてもいいと思うんです。
マラソンもそう。
マラソンに関することって、まずサブ4がひとつの基準になっている。
サブ5、6を目指すって言えない雰囲気。そんなカテゴリーさえないような扱い。
でも普通の人で、人生で42キロ走り続けたことがいったい何回あったのか?
でも突然そこを目指す雰囲気。
できた人があなたにだってできるっていう主張。
努力が足りないっていう自責。
月200キロは走んないとね、っていう雰囲気。
自分が勝手に感じていただけかもしれないけど。
いろんな人がいてもいいんだって雰囲気があってもいいんじゃない?
だって楽しんでやるのが趣味ですから。
がんばって記録を伸ばすことだけが楽しいわけじゃないから。
その雰囲気についていけなくなった人もいるのでは?
せっかく個人競技なのに。
ベースに長距離走の何らかの経験があれば別ですが、よくよく考えたら一般人にはハードル高すぎやしないかと。
金峰三山マラソン2ヶ月前に月200キロクリアしてみましたが、今にして思えばなかなか大変だった。そのせいか直前の1ヶ月は120キロまで落ちました。休むこともテーマにしてましたが。
記録はちゃんと伸びたし、それは純粋にうれしかった。でも走り出してから一年ちょっとのまだ初心者にはしんどかった。やっぱりこつこつ続けることが大事なんだな。子供にはいつも言ってるんですけどね。少しずつでもいいからこつこつ続けなさいって。
私がロードを走るのはあくまで山を楽しく走るためのトレーニング。
走力を見る時に、記録として色々参考にしてることはありますが、私がマラソンの大会に出ないのはそういうことが理由かもしれません。ファミリーの部みたいなのには家族でエントリーしますけどね。今度もいちごマラソンっていうのに出ます。子供は持久走では後ろから何番目か、嫁さんはほとんど走れないんですが、俺を見て楽しそうなんですかね。一緒にでようって誘われます(笑)。
だからトレランの大会も自然とマイナーな大会を選んでいるのかも。
金峰三山マラソンの後、自分を戒めた部分がありました。
レース中、似たようなペースの人に負けないぞってがんばってたけど結局ケガ。
そしてゴール前でとぼとぼ歩いてる時に70歳くらいの年配の男性に
「追い越してもいいかな?」
って声をかけられたんです。
その方、途中であまりにもフォームがきれいでしばらく後ろについて見させてもらった方でした。
「どうぞ、おつかれさまでした」
って答えた後、あぁこんな風になりたいなってしみじみ思いました。
自分が走るようになったころのことを思い出しました。
はじめるきっかけになったのはなんとなく山に行きたいなと思ったこと。
ホントなんとなくでした。走るなんて思ってませんでしたから(笑)。
その時に思いついたのが子供のころに行ったことのある金峰山。
原チャリや車でも山頂近くまでいけますから若いころは夜景を見に行ったりしてました。
そんなこんなで行ってみたのですが、すごく楽しかったこととすごく残念だったことがありまして。
体を動かす気持ちよさ。自然の気持ちよさ。知らない人と気持ちよく挨拶を交わす雰囲気。
とても新鮮でした。疲れきってた気持ちがすっとした感じでした。
でも、この雰囲気は一部の人を除くんです。年配単独男性、年配集団(金峰山はこの確率が高いんです・・・)は違う雰囲気の人間を受け入れない雰囲気があからさまなんです。挨拶しても無表情もしくは無視。集団でトイレ前に路駐したりたむろしたり・・・。
ちょっと話それましたが、とにかく楽しかったんです。
でもよりマイナールートをさがすようになったのは事実です。
で、国土地理院の地図にのっていないような道をうろうろしてるうちに帰宅時間がせまってくるので自然と走ってました(笑)。
なんだかあちこちに話が飛んでしまいました。
私が言いたいのは、いろんな人を受け入れてほしいということと、ひとくくりで人を見ないでほしいということです。なにをしてる人だろうと山を楽しむ人です。山登りをする人にも、トレイルランナーにも、素敵な人もいればクズみたいな人もいるということです。だから、山を登る人だからとかトレイルランナーだからとか、そういう見方はしないでおこうと思っているのです。
ランニングも同じ。他人に引っ張られて結局やめてしまうような走り方はやめましょう。私は子供の頃は苦行として走らされてましたが、40過ぎてから走る楽しさを感じるようになったのです。せっかく走ることを思いたったのなら楽しんで走ってほしいですね。楽しみ方は人それぞれ。マラソンで速く走るのを目指す人もいれば、のんびり走るのが好きな人もいる。私のようにパンを買いに走る人がいたっていいでしょ(笑)。